バスケのキホン:秒数のルール
こんにちは!
埼玉県久喜市で個人参加型の
バスケットボールサークル「FC Active」
を運営している三浦です。
3秒、5秒、8秒…
バスケには、秒数に関するルールが多いですよね。
いっぱいで分かりずらい…
というルールが分からない人向けに、バスケの「秒数に関するルール」をまとめてみました。
是非これを読んでバスケを楽しめるようになりましょう☆
秒数のルール:目次
まずはこれからお話する内容をサラッと見ておきましょう。
秒数のルール:目次
1.秒数のルールの全体像
2.攻める時間に関するルール
①24秒ルール
②8秒ルール
③14秒ルール
3.その他の秒数ルール
①3秒ルール
②5秒ルール
こんな感じでお話していきます。
それでは次からお話していきましょう。
1.秒数のルールの全体像
いきなり「〇秒ルール」とお話しても、いくつもある秒数に関するルールは覚えずらいと思います。
そこで、まずは秒数に関するルールの全体像を確認しましょう。
秒数に関するルールは大きく分けて以下の2つに分けることができます。
①攻める時間に関するルール
②その他の秒数ルール
「攻める時間」は、この後詳しくお話していくので、現段階ではオフェンスがシュートを打つまでの時間と考えておけば大丈夫です。
①の「攻める時間に関するルール」については24秒、8秒、14秒の3つ。
②の「その他の秒数ルール」については3秒、5秒の2つのルールがあります。
全体像をざっくり見たところで、次は「攻める時間に関するルール」について見ていきましょう。
2.攻める時間に関するルール
攻める時間に関するルールについては、先ほどお話した通り、「24秒」「8秒」「14秒」の3つのルールがあります。
順番に見ていきましょう。
①24秒ルール
攻める時間に関するルールのうち、はじめは「24秒ルール」です。
24秒ルールを簡単に説明すると
「オフェンスは24秒以内にシュートを打たなくてはならない」
というルールです。
オフェンスとディフェンスが切り替わった時(オフェンスがシュートを決めてディフェンスだったチームがコートにボールを入れた時や、ディフェンスがリバウンドを取った時など)に24秒のカウントが始まります。
24秒のカウントが始まってからカウントが終わるまでにシュートをしないといけないわけです。
ちなみに、24秒のことを「ショットクロック」とも呼ぶので覚えておきましょう。
ここで問題です!!
オフェンスがシュートを打った(ボールが手から離れた)後にブザーが鳴ってその後にシュートが入った場合、このシュートは認められるでしょうか?
ブザーが鳴った後だから認められないんじゃないの?
それが認められるんです。
バスケットボールのルールブックにはこんな風に書かれています。
24秒以内にショットをしたとみなされるためには、以下の2つのことが満たされなければならない
2020バスケットボール競技規則から引用
・ショットクロックのブザーが鳴る前に、ボールがプレーヤーの手から離れていること
・ボールがそのプレーヤーの手から離れたあと、リングに触れるかバスケットに入ること
そして
24秒の制限の終了間際にショットがなされ、そのボールが空中にある間にショットクロックのブザーが鳴った時、ボールがバスケットに入った場合、バイオレーションにはならない。ブザーは無視され得点は認められる。
2020バスケットボール競技規則から引用
ということなんです。
ちなみに、ブザーが鳴った瞬間にシュートを決めることをバスケでは「ブザービーター」と呼ぶので覚えておくといいですよ。
24秒ルールまとめ
24秒ルールは「オフェンスはシュートを24秒以内に打たなくてはならない」というルール。
オフェンスとディフェンスが切り替わった時から24秒のカウントが始まる。
24秒以内にシュートをしたと認められるには、以下の2つが満たされる必要がある。
①ブザーが鳴る前にボールが手から離れていること
②ボールがリングに触れるか、シュートが入ること
②8秒ルール
次は「8秒ルール」です。
8秒ルールは
「バックコートからフロントコートへ8秒以内にボールを進めなければならない」
というルールです。
図で説明しますね。
オフェンスが上の図の矢印の向きのように左から右へ攻めている時
センターライン(赤い線)より左側のコートを「バックコート」
センターライン(赤い線)より右側のコートを「フロントコート」
といいます。
オフェンスとディフェンスが切り替わったらこの「バックコート」と「フロントコート」を分けるセンターラインを8秒以内にボールが越えないといけないというわけです。
ここで問題です!!
バックコートでオフェンスとディフェンスがボールの取り合いになり、こぼれたボールが8秒以内にそのままフロントコートへ転がっていった場合は、「8秒以内にボールをフロントコートに進めた」と言えるでしょうか?
勝手に転がっていっただけだからダメじゃない?
それがOKなんです。
バスケットボールのルールブックを見てみましょう。
ボールがフロントコートに進められたとは、以下のことをいう
・どのプレーヤーにもコントロールされていないボールが、フロントコートに触れる
2020バスケットボール競技規則から引用
・両足が完全にフロントコートに触れているオフェンスのプレーヤーに、ボールが正当に触れる
・体の一部がバックコートに触れているディフェンスのプレーヤーに、ボールが正当に触れる
・ボールをコントロールしているチームのフロントコートに体の一部が触れている審判に、ボールが触れる
・バックコートからフロントコートへドリブルをしている間に、ボールとドリブラーの両足が完全にフロントコートに触れる
1つ目に書いてある
「どのプレーヤーにもコントロールされていないボールが、フロントコートに触れる」
が今回の問題に当てはまるので、フロントコートにボールを進めたと認められることになります。
他にも「ボールがフロントコートに進められたと認められる場合」が書かれているので時間がある時にチェックしてみてくださいね。
ちなみに、8秒のカウントも24秒と同じで、オフェンスとディフェンスが切り替わった時にカウントが開始されます。
8秒ルールまとめ
8秒ルールは「バックコートからフロントコートへ8秒以内にボールを進めなければならない」というルール。
カウントの開始は24秒と同じで、オフェンスとディフェンスが切り替わった時から8秒のカウントが始まる。
③14秒ルール
攻める時間に関するルールの最後は「14秒ルール」です。
14秒ルールなんてあった?
意外と見落としがちなのがこの14秒ルールです。
14秒ルールは
「ある特定の場合にオフェンスの攻める時間が24秒ではなく14秒になる」
というルールです。
厳密には14秒ルールというルールはなくて、24秒ルールの中に明記されています。
14秒のカウントが適用される「ある特定の場合」は限られるので、次の2つの場面を覚えておきましょう。
①シュートが外れて、オフェンスがリバウンドを取った時
②フロントコートにボールがある状態で、ショットクロックが残り14秒未満の時にディフェンスがファウルをした時
※厳密にいうと3つありますが、ここでは話を複雑にしないため2つにしています
①シュートが外れて、オフェンスがリバウンドを取った時
この場面は、言葉の通りなので説明は省略です(笑)
ちなみに、ディフェンスがリバウンドを取って、すぐにボールを奪い返した場合は14秒ではなく、24秒になります。
②フロントコートにボールがある状態で、ショットクロックが残り14秒未満の時にディフェンスがファウルをした時
これも言葉通りですが、2つ条件があるので整理しておきましょう。
14秒のカウントが適用されるには
①ボールがフロントコートにあること
②ショットクロックが残り14秒未満であること
の条件がそろっている時に「ディフェンスがファウルしたこと」が必要になります。
なので、ショットクロックが残り14秒以上あったり、ボールがバックコートにある場合は14秒のカウントは適用されずに以下のようになります。
・ショットクロックが14秒以上ある場合⇒ショットクロックは継続
・ボールがバックコートにある場合⇒24秒にリセット
少し細かいですが、頑張って覚えておきましょう。
14秒ルールまとめ
14秒ルールは「ある特定の場合にオフェンスの攻める時間が24秒ではなく14秒になる」というルール。
特定の場合のとは以下の2つ
①シュートが外れて、オフェンスがリバウンドを取った時
②フロントコートにボールがある状態で、ショットクロックが残り14秒未満の時にディフェンスがファウルをした時
※厳密には3つあり
3.その他の秒数ルール
これまで「攻める時間に関するルール」を見てきましたが、ここからは「その他の秒数ルール」についてみていきます。
その他の秒数ルールは
①3秒ルール
②5秒ルール
の2つです。
①3秒ルール
始めは「3秒ルール」です。
3秒ルールは
「フロントコートにボールがある時、オフェンスは制限区域内に3秒以上留まってはいけない」
というルールです。
制限区域??
下の図を見て下さい。
赤く塗られている部分が制限区域です。
ライン上も制限区域内に含まれるので注意しましょう。
ちなみに、バスケをやっている人達は「ペイントエリア」や「ペイント」と呼ぶので覚えておくといいですよ。
この制限区域内に3秒以上いてはいけないというのが3秒ルールです。
「フロントコートにボールがある時」なので、バックコートにボールがある時は3秒以上制限区域内に留まっていても問題ありません。
そして、3秒は審判がカウントしているので、正確な3秒ではありません。
さらに、片足だけ制限区域内から出ただけでは「制限区域内から出た」とは言えないので、3秒ルールに引っかからないようにするには、両足を制限区域外に出す必要があります。
ここで問題です‼
また⁉
他のプレーヤーがシュートを打った時に制限区域内に3秒以上留まっていた場合は3秒ルールに引っかかるでしょうか?
3秒以上だからダメでしょ?
これは3秒ルールに引っかからないんです。
バスケットボールのルールブックには3秒ルールの例外が書かれています。
以下のプレーヤーについてはバイオレーションにならない
・制限区域から出ようとしている
2020バスケットボール競技規則から引用
・そのプレーヤーあるいは味方のプレーヤーがショットの動作中で、ボールが手から離れたか離れようとしている
・3秒未満の間制限区域内にいたあと、ショットをするためにドリブルをしている
※「バイオレーションにならない」とは3秒ルールに引っかからないということです
問題の場面は、ルールブックの例外の2つ目
「そのプレーヤーあるいは味方のプレーヤーがショットの動作中で、ボールが手から離れたか離れようとしている」
に当てはまるので、3秒ルールには引っかかりません。
その他の例外も時間がある時にチェックしておきましょう。
3秒ルールまとめ
3秒ルールは「フロントコートにボールがある時、オフェンスは制限区域内に3秒以上留まってはいけない」というルール。
以下の場合には3秒ルールは適用されない。
①制限区域から出ようとしている時
②自分自身または味方のプレーヤーがシュートの動作中で、ボールが手から離れたか離れようとしている時
③3秒未満の間制限区域内にいたあと、シュートをするためにドリブルをしている時
②5秒ルール
最後は「5秒ルール」です。
5秒ルールといってもバスケでは3つの5秒ルールがあります。
3つもあるの⁉
1つ1つは簡単なので安心してください。
5秒ルールは
①スローインの時
②ボールを持っている時
③フリースローの時
の3つの場面で出てきます。
順番に見ていきましょう。
①スローインの時
シュートを決められたり、ボールがコート外に出たり、ファウルをされた時などは、近くのエンドラインまたはサイドラインからボールをスローインしてゲームが再開されます。
そのスローインの際、スローインをするプレーヤーは、ボールを持つか審判からボールもらってから5秒以内にボールをコート内に投げ入れるために手放さなければいけません。
これがスローインの時の5秒ルールです。
5秒を超えた場合は攻守交代になります。
②ボールを持っている時
これは、試合中オフェンスがボールを持っている場面のお話です。
オフェンスがボールを持っている時、ディフェンスが1m以内の距離でオフェンスに近づいてディフェンスをしていたとします。
この時、オフェンスは5秒以内にパス・シュート・ドリブルのどれかをしなければいけません。
ちなみに、ディフェンスの距離は「1m以内に近づいている」ことが条件なので、ディフェンスが離れている時にはこの5秒ルールは適用されません。
③フリースローの時
これはフリースローの場面でフリースローシューターに対して適用されます。
フリースローを打つ人(フリースローシューター)は審判からボールをもらってフリースローを打ちます。
この時フリースローシューターは、ボールをもらってから5秒以内にシュートを打たなければいけません。
5秒以上経って打ったシュートが決まったとしても、得点は認められません。
ただ実際のところ、フリースローの時の5秒ルールは実際の試合では取られることがほとんどありません。
わざとシュートを遅らせるようなことがない限りは適用されることはないと考えてもいいかもしれません。
5秒ルールまとめ
5秒ルールの場面は
①スローインの時
②ボールを持っている時
③フリースローの時
の3つ。
①スローインの時
スローインをするプレーヤーは、ボールを持つか審判からボールもらってから5秒以内にボールをコート内に投げ入れるために手放さなければいけない
②ボールを持っている時
ディフェンスが1m以内に近づいてオフェンスに対してディフェンスをしている時、ボールを持っているオフェンスは5秒以内にパス・シュート・ドリブルをしなければいけない。
③フリースローの時
フリースローシューターは、ボールをもらってから5秒以内にシュートを打たなければいけない。
最後に
バスケットボールの秒数に関するルールについてお話してきましたが、全部覚えることができたでしょうか?
細かく説明すればもっとお話することはありますが、バスケを楽しむには基本的なルールをまず覚えるだけで十分です。
ルールは調べ始めると、プレーしているだけでは気付かないことも出てきて難しく思えてしまいます。
まずは基本を覚えて、実際のプレーを楽しんでからルールを深掘りしてみましょう。
FC Active 代表 三浦
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