バスケのキホン:ファウルの種類【例外編】

こんにちは!
埼玉県久喜市で個人参加型の
バスケットボールサークル「FC Active」
を運営している三浦です。

前回、「ファウルの種類【基本編】」としてパーソナルファウルをお話してきました。

今回はその続編、「ファウルの種類【例外編】」です。

ファウルを知ることで、実際にプレーをしている選手は気をつけることができますが、バスケを観ている人にとっては「審判が笛を吹いた時に何が起こっているのか?」を知ることができます。

今回は、前回お話した内容も出てくるので、もし前回の「ファウルの種類【基本編】」を読んでいない人は、そちらを読んでから続きを読んでみてください。

今回お話するのは、「試合ではあまり見ることがないけど実際にとられたらかなりイタイ」というファウルです。

イタイのはイヤ

意外と知らない人が多いですが、かなり重要なので是非最後まで読んでみてください。

それでは、ファウルの勉強をしていきましょう!

バスケのキホン:ファウルの種類【例外編】【目次】

まずはじめに、今回お話する内容をサラッと見ておきましょう。

目次

1.復習(ファウルの全体像)
2.例外のファウル
 ①テクニカルファウル
 ②アンスポーツマンライクファウル
 ③ディスクォリファイングファウル
 ④ダブルファウル
 ⑤ファイティング

こんな感じでお話していきます。

それでは次から本題に入っていきましょう!

1.復習(ファウルの全体像)

ここでは、前回の【基本編】でもお話した「ファウルの種類の全体像」についてお話します。

前回、バスケットボールのファウルの種類については下記の6種類があるとお話しました。

①パーソナルファウル
②ダブルファウル
③テクニカルファウル
④アンスポーツマンライクファウル
⑤ディスクォリファイングファウル
⑥ファイティング

このファウルについては2つに分けることができます。

①パーソナルファウル

②ダブルファウル
③テクニカルファウル
④アンスポーツマンライクファウル
⑤ディスクォリファイングファウル
⑥ファイティング

青の①パーソナルファウルは、前回お話したファウルの中でも基本的なファウルです。

バスケをプレーする人にとって身近で一般的なファウルになります。

赤の5種類のファウルについては、バスケの試合中にはあまり審判に吹かれることがなく、場合によっては1つの試合中に出てくることさえない例外的なファウルになります。

今回お話するのは②~⑥の例外的なファウルについてです。

前回とは違って、試合ではあまり見ることがないファウルについてお話していきます。

2.例外のファウル

例外的なファウルは、試合ではあまり見ることがないファウルが多いですが、試合中に審判に吹かれると相当イタイ罰則があります。

そういう意味では、しっかり把握して試合中にファウルを起こさないようにしておくことが重要です。

なお、今回のお話では、分かりやすくするために下記の順番でお話していきます。

①テクニカルファウル
②アンスポーツマンライクファウル
③ディスクォリファイングファウル
④ダブルファウル
⑤ファイティング

1つずつ見ていきましょう。

①テクニカルファウル

テクニカルファウルは、相手チームのプレーヤーとの体の触れ合いのない振る舞いに対するファウルをいいます。

具体的には

・審判からの警告を無視する。
・審判、コミッショナー、テーブルオフィシャルズ、相手チーム、あるいはチームベンチに座ることを許可された者への敬意を欠く振る舞い、異論表現。
・観客に対して無作法に振る舞ったり挑発したりする、あるいは煽動するような言動をとる。
・相手チームのプレーヤーを挑発したり侮辱したりする。
・相手チームのプレーヤーの目の前で手を振ったり、手をかざしたりして視野を妨げる。
・肘を激しく振り回す。
・バスケットを通過したボールに故意に触れる、またはボールが素早くスローインされるのを妨げてゲームの進行を遅らせる。
・フェイク(ファウルをされたと欺くこと)。
・リングをつかんで体重をかける。

出典:2021バスケットボール競技規則

といった振る舞いです。

意外とやっている人多いよね

そうなんです。

相手チームのプレーヤーの目の前で手を振ったり、手をかざしたりして視野を妨げる

ファウルをされたと欺くこと

なんかは私自身もやられたこともありますし、実際に見たこともあります。

試合に勝ちたいとはいえ、そこまでの振る舞いは許されないということです。

ちなみに、テクニカルファウルはコート上にいるプレーヤーだけでなく、ベンチメンバーやコーチも対象になります。

なので、コーチやベンチメンバーも暴言や遅延行為等の振る舞いをした場合は、テクニカルファウルが取られます。

罰則

テクニカルファウルをすると、イタイ罰則があります。

コート上にいるプレーヤーがテクニカルファウルをすると、個人ファイル1個がカウントされ、チームファウルも1個カウントされます。

コーチがテクニカルファウルをすると、コーチのファウルが1個カウントされ、チームファウルはカウントされません。

ベンチメンバーがテクニカルファウルをすると、コーチのファウルが1個カウントされ、チームファウルはカウントされません。

誰がテクニカルファウルをするかで、ファウルのカウントの仕方も変わります。

さらに、相手チームに1本のフリースローが与えられます。

接戦の試合では1点が試合を左右するので、このフリースローはかなり重い罰則になります。

ちなみに、テクニカルファウルを2回すると退場になります。

もちろん、コーチもテクニカルファウルを2回すると退場になります。

先ほどもお話した通り、ベンチメンバーのテクニカルファウルは、コーチのテクニカルファウルにカウントされるので、ベンチメンバーは退場にならないからといって気をつけなくてもいいということにはならないので注意しましょう。

2回で退場は重い…

②アンスポーツマンライクファウル

アンスポーツマンライクファウルは、ボールに対するプレーではなく、正当なプレーでもないプレーヤーによる接触を伴うファウルのことをいいます。

テクニカルファウルでは、コーチやベンチメンバーも対象でしたが、アンスポーツマンライクファウルはコート上にいるプレーヤーを対象にしたファウルになります。

具体的には

・ボールではなく相手プレーヤーの体に対する接触プレー
・ボールに対してプレーをしていたとしても、過度に激しく接触するプレー
・速攻の場面でオフェンスプレーヤーの前にディフェンスがいない時、横や後ろから起こした接触プレー

といったプレーがアンスポーツマンライクファウルになります。

基本的には、ディフェンスプレーヤーに対するファウルになります。

バスケプレーヤーとしてやっちゃいけないことだね

罰則

アンスポーツマンライクファウルは、テクニカルファウルよりもイタイ罰則です。

2本のフリースローが与えられ、さらに、そのチームのスローインから試合が再開されます。

アンスポーツマンライクファウルをしてしまったチームにとっては、フリースローを与えたうえに、相手ボールから再開となるとかなりイタイ罰則になってしまいます。

ちなみに、シュートモーション中にアンスポーツマンライクファウルがされた場合は

・シュートが入らなかった場合
→2本(2ポイントシュートだった時)または3本(3ポイントシュートだった時)のフリースローが与えられる
・シュートが入った場合
→得点が認められ、さらに1本のフリースローが与えられる

となって、さらに、フリースローをしたチームのスローインで試合が再開されます。

ちなみに、アンスポーツマンライクファウルも2回すると退場になるので要注意です。

かなりイタイ罰則

③ディスクォリファイングファウル

ディスクォリファイングファウルとは、特に悪質でスポーツマンシップに反する行為に対するファウルのことをいいます。

簡単にいうと「暴力行為」です。

ディスクォリファイングファウルは、プレーヤーはもちろんのこと、コーチやベンチメンバー、チーム関係者も対象に含まれます。

罰則

ディスクォリファイングファウルは1回で失格・退場になります。

さらに、2本のフリースローが与えられ、そのチームのスローインから試合が再開されます。

一発退場…

ちなみに、コーチが退場した場合はサブコーチが役目を引き継ぎますが、サブコーチがいない場合はチームキャプテンが役目を引き継ぐことになります。

なお、シュートモーション中にディスクォリファイングファウルをされた場合は、基本的にはアンスポーツマンライクファウルの時と同じになります。

暴力ダメ、ゼッタイ

④ダブルファウル

ダブルファウルは、比較的新しくつくられたルールです。

ダブルファウルは、ルールブックに下記のように書かれています。

ダブルファウルとは、両チームの2人のプレーヤーがほとんど同時に、互いにパーソナルファウル、あるいはアンスポーツマンライクファウルやディスクォリファイングファウルをした場合をいう。

出典:2021バスケットボール競技規則

両チームがほぼ同時にファウルを起こした場合のことですね。

ルールブックにも書かれている通り、ダブルファウルは

・パーソナルファウル
・アンスポーツマンライクファウル
・ディスクォリファイングファウル

のファウルが対象になっています。

テクニカルファウルが対象になっていないのは、ダブルファウルの条件に「体の触れ合いを伴うファウル」という項目があるためです。(テクニカルファウルは体の触れ合いのないファウル)

その他の条件は

・両方のファウルが、プレーヤーのファウルであること。
・両方のファウルが、対戦プレーヤー間で起きること。
・両方のファウルがともにパーソナルファウル、もしくはアンスポーツマンライクファウルとディスクォリファイングファウルのいずれかの組み合わせであること。

です。

罰則

ダブルファウルの場合は、フリースローは与えられません。

それぞれのプレーヤーにパーソナルファウル1個がカウントされ、ダブルファウルがされた時にボールを持っていたチーム(得点があった場合は得点されたチーム)から試合が再開されます。

喧嘩両成敗みたいな感じ?

⑤ファイティング

最後に「ファイティング」です。

ファイティングは、ルールブックに下記のように書かれています。

ファイティングとは、プレーヤー、交代要員、ヘッドコーチ、アシスタントコーチ、5個のファウルを宣せられたチームメンバーやチーム関係者の間で発生する暴力行為のことをいう。

出典:2021バスケットボール競技規則

暴力行為ってさっきも出てきたよね?

ちょっと違うんです。

ファイティングは、簡単にいうと「乱闘」です。

前に出てきた「ディスクォリファイングファウル」は単独「ファイティング」は複数というイメージです。

「ディスクォリファイングファウルが複数行われたのがファイティング」というイメージだと分かりやすいかもしれません。

罰則

ファイティングの最中にいくつものファウルが起こり、失格や退場が何人出たとしても、コーチ(ヘッドコーチ)のテクニカルファウルが1個カウントされます。

ただし、ファイティングの最中に起きたファウルの罰則は全て有効になるので、フリースローの罰則があればディスクォリファイングファウルの時のフリースローと同様の処置が行われます。

有効な罰則がない場合は、ファイティングが起こった時にボールを持っていたチーム(得点があった場合は得点されたチーム)から試合が再開されます。

バスケの試合ではまず見ないよね

最後に

今回はバスケの試合ではあまり見ることがない「例外的なファウル」についてお話してきました。

特に「ダブルファウル」や「ファイティング」は滅多に見ることはありません。

とは言いつつも、私自身はBリーグの試合で「ファイティング」を1度だけ見たことがあります。

何人も退場者が出て、試合も10分以上中断されていました。

勝つためとはいえ、暴力行為はバスケットボールプレーヤーとしてというより、人としてやるべきではありません。

また、ファイティングに関わらずテクニカルファウルに該当するような行為もスポーツマンとして控えることが必要です。

好きなバスケをプレーする時は、全員がフェアプレーを大切にして、気持ちよくプレーをしましょう。

今回のお話も誰かのためになれば幸いです。

FC Active 代表 三浦

大人のための練習会やってます🏀

私の運営しているバスケサークル「FC Active」では、大人のバスケ初心者、超ブランクがある人向けに練習会を開催しています。

どんな感じなの?
どんなことやってるの?

と思ったら是非サークルのHPをのぞいてみてください!

練習会の詳細はこちらをクリック↓↓

FC Activeをフォローしよう!