バスケのキホン:ブリッツってなに?
こんにちは!
埼玉県久喜市で個人参加型の
バスケットボールサークル「FC Active」
を運営している三浦です。
これを書いている今、「TOKYO2020オリンピック」の期間中で、バスケットボール女子日本代表の活躍がテレビやネットで伝えられています。
これを読んでいる人の中にも、女子日本代表の試合を観戦したことがある人も多いと思います。
テレビで観戦していると、解説者が「ブリッツ」という言葉を話しているのを聞いたことがある人もいるかもしれません。
でも正直なところ
ブリッツってなに??
という人のほうが多いと思います。
そこで今回は「ブリッツ」についてお話していきます。
女子日本代表の戦術の1つを知ることで、更にバスケ観戦が面白くなると思います。
是非最後まで読んでみてください。
バスケのキホン:ブリッツってなに?【目次】
まずはじめに、今回お話する内容をサラッと見ておきましょう。
目次
1.ブリッツとは?
2.ブリッツのメリット・デメリット
3.ブリッツのポイント
こんな感じでお話していきます。
それでは次から本題に入っていきましょう!
1.ブリッツとは?
「ブリッツ」って何だと思いますか?
細長いおいしいお菓子??
それは江崎グリコの「Pretz(プリッツ)」…。
ここでは食べ物のお話ではなくて、バスケの「ブリッツ」のお話です。
バスケのブリッツとは、オンボールスクリーンに対するディフェンスの対応方法の1つです。
簡単にいうと、ダブルチームのことです。
図で説明していきましょう。
図1は、オンボールスクリーンの基本的な動きです。
青がオフェンス、赤がディフェンスです。
①青Bが赤Aに対してスクリーンを仕掛ける
②青Aは青Bのスクリーンを利用してディフェンス赤Aを振り切ってドライブをする
このオフェンスのプレーに対するディフェンスの方法の1つが「ブリッツ」です。
ブリッツは、図2のように、スクリーナーのディフェンスである赤Bがドライブしようとする青Aに対してディフェンスを仕掛けて、赤Aと赤Bの2人で青Aに対してダブルチームを仕掛ける戦術のことをいいます。
ちなみに、このブリッツは、オンボールスクリーンに対するディフェンスの応用にあたる戦術です。
なので、基本的な用語やスクリーンプレーの基本が分からない人は、過去のブログにまとめてあるので、そちらを最初に確認してみてください↓↓
過去ブログ①⇒バスケのキホン:スクリーンプレー
過去ブログ②⇒バスケのキホン:スクリーンに対するディフェンス
2.ブリッツのメリット・デメリット
説明を聞くと、よくあるプレーのような気がして
すぐできるんじゃない?
とすぐプレーに取り入れてしまいがちですが、その前にブリッツのメリットとデメリットを知った上で戦術に取り入れていくようにしましょう。
ブリッツのメリット
まずは、メリットです。
①ボールマンにプレッシャーをかけることで、オフェンスのリズムを崩すことができる
オフェンスは、テンポよくパスが回ったり、ドリブルでディフェンスを崩していくことで流れをつくっていきます。
ブリッツは、ボールマンにダブルチームを仕掛けることで、ボールの動きを止めてオフェンスの流れを止めます。
そうすることで、オフェンスのリズムが崩れるきっかけをつくることができます。
②ターンオーバーを誘発させる
ブリッツは、ダブルチームを仕掛けることでボールマンの動きを止めます。
ボールマンにとっては、パスを出そうにも体が動かしづらい状況です。
そんな状況で出すパスは、味方が取りづらいものだったり、ゆるいパスだったりします。
そういったパスを出させることで、オフェンスのターンオーバーを誘発させることができます。
ブリッツのデメリット
次にデメリットです。
①ディフェンスが数的不利になる
5対5でブリッツを仕掛けた状況が下記の図3です。
青Bが赤Aにスクリーンをかけ、青Aがドライブに行くところを赤Aと赤Bがダブルチームを仕掛けています。
この状況では、青Aに対してはダブルチームですが、他のオフェンス青B~Eの4人に対して、ディフェンスは赤C~Eの3人になります。
ブリッツでは、ダブルチームを仕掛けるため、他のオフェンスに対してディフェンスの数が不利になってしまいます。
②オフェンスのフリーができやすい
①でお話した通り、ダブルチームを仕掛けているボールマン以外はディフェンスは数的不利になります。
そのため、ボールマンから他のオフェンスにパスが通った場合、ディフェンスのローテーションが上手く行かないとフリーのオフェンスができてしまいます。
ブリッツでは、このリスクが必ずつきまといます。
3.ブリッツのポイント
ブリッツはメリットもデメリットもある戦術ですが、ブリッツをやる際にはポイントがあります。
それは、どちらかのサイドに寄った時に仕掛けるということです。
上の図4のように、コートの中央に線を引いた場合、その線よりもサイドライン側でブリッツを仕掛けるということです。
もし、コートの中央でブリッツを仕掛けた場合、上の図5のように、ボールマンのパスコースは360度あります。
ですが、サイドライン側に寄ったところでブリッツを仕掛けると、ボールマンのパスコースは上の図6のように180度に限られてくることになります。
パスコースを限られた中でダブルチームをされることは、ボールマンにとってかなり嫌な状況です。
その状況をつくるためにどちらかのサイドに寄った時にブリッツを仕掛けるようにします。
※中央でブリッツを仕掛ける場合は効果が半減することになります
どちらかに寄せること
最後に
今回はブリッツについてお話してきました。
ブリッツは、オンボールスクリーンに対する応用的なディフェンスです。
なので、スクリーンプレーの基本や、それに対するディフェンスの基本がまだ分からない人は、基本から取り組んでいくことをおすすめします。
基本を理解すると、ブリッツという戦略がどれだけリスクを取っているかが分かります。
ブリッツは応用の戦術なだけに、それをカバーするための連携方法や仕掛けるまでの流れが大事になってきます。
でもそれだけバスケは深いものでもあるし、女子日本代表がそれだけレベルが高いことをやっているということでもあります。
女子日本代表では他にも多くの戦術を見ることができます。
1つでも多く戦術を知って、バスケ観戦を楽しんでみてください。
今回のお話が誰かの役に立てば幸いです。
FC Active 代表 三浦
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