バスケのキホン:タイムアウトのギモン

こんにちは!
埼玉県久喜市で個人参加型の
バスケットボールサークル「FC Active」
を運営している三浦です。

これを読んでいる人の中には、どこかのチームのブースターの人もいるかもしれません。

今回のお話は、バスケを観戦したことがある人なら必ず見たことがある「タイムアウト」についてです。

バスケ初心者の人はもちろん、バスケ経験者でも知らない人が多い部分もあるので、「みんなが知りたいタイムアウトの疑問」について1つずつお話していきます。

今回の内容を知ることで、よりバスケ観戦が楽しくなると思いますよ!

バスケのキホン:タイムアウトのギモン【目次】

はじめに、今回お話する内容をサラッと見ておきましょう。

目次

1.タイムアウトの時間は?
2.タイムアウトは誰がとれるの?
3.タイムアウトはいつとれるの?
4.タイムアウトは何回とれるの?
5.どんな時にタイムアウトをとるの?

こんな感じでお話していきます。

それでは次から本題に入っていきましょう!

1.タイムアウトの時間は?

タイムアウトの時間は「1分」です。

1分間のあいだに各チームで戦略などを話していきます。

ちなみに

タイムアウトの始まり「審判が笛を吹いてタイムアウトのシグナルを示したとき」

タイムアウトの終わり「審判が笛を吹いて両チームをコートに招き入れたとき」

になります。

審判のタイムアウトのシグナルは、下の図のようなジェスチャーをします。

出典:2021年バスケットボール競技規則

「 Time out 」のTだね

2.タイムアウトは誰がとれるの?

タイムアウトは誰がとっているんでしょうか?

キャプテン??

違うんですよ。

バスケットボールの競技規則にはこう書かれています。

タイムアウトを請求できるのは、ヘッドコーチまたはファーストアシスタントコーチのみである。

出典:2021年バスケットボール競技規則

大体のチームではコーチが1人しかいないと思うので、コーチがタイムアウトを取ることになります。

学校では顧問の先生がヘッドコーチの場合がほとんどだと思うので、その場合は顧問の先生がタイムアウトを取ることになります。

選手はできないんだね

3.タイムアウトはいつとれるの?

コーチがタイムアウトを請求したとしても、請求してすぐにタイムアウトが取れる訳ではありません。

え?そうなの??

バスケットボールのルールでは「タイムアウトを取ることができる場面」が決められています。

・ボールがデッドでゲームクロックが止められたとき。
・最後のフリースローが成功してボールがデッドになったとき。
・相手チームがフィールドゴールで得点したとき。

出典:2021年バスケットボール競技規則

「ボールがデッド」ってなに??

細かく言うと難しいんですが、ここでは「プレーも試合の時計も止まっている時」と覚えておきましょう。

3つ目の「相手チームがフィールドゴールで得点したとき」は、試合の中で相手のシュートが決まった時です。

逆に言うと、自チームがシュートを決めた時はタイムアウトが取れないので要注意です。

3つの場面ね

4.タイムアウトは何回とれるの?

タイムアウトは何回も取れる訳ではありません。

バスケットボールのルールでは下記の回数が決められています。

・前半(第1クウォーターと第2クウォーター)に2回
・後半(第3クウォーターと第4クウォーター)に3回
・各オーバータイムに1回

「オーバータイム」は延長戦のことです。

第4クウォーターが終わって同点の場合は、5分間の延長戦になります。

延長戦が終わっても同点の場合は、さらに5分間の延長戦になり、勝敗がつくまで延長になります。

なので、各延長戦(オーバータイム)ごとに1回タイムアウトができるというわけです。

ただし、第4クウォーターで試合の残り時間が2分以下の場合は、タイムアウトが2回しか取れません。

タイムアウトがまだ3回残っていたとしても、残り2分を切ると2回しかタイムアウトを取れないということです。

意外と少ない

5.どんな時にタイムアウトをとるの?

ここまで、タイムアウトの決まり事をお話してきました。

ここからは「コーチがどんな目的でタイムアウトをとるのか?」をお話していきます。

タイムアウトの目的は以下の4つです。

①試合の流れを変える
②指示を出す
③選手を休ませる
④試合終盤の戦略

1つずつ見ていきましょう。

①試合の流れを変える

バスケは「試合の流れ」が重要なスポーツです。

チーム全体でシュートが連続して決まり始めると、オフェンスの動きが良くなってきます。それにつられてディフェンスも良くなり、点差を広げていく…なんてことがよくあります。

そこで、コーチは自分のチームの流れが良くない時にタイムアウトとって、試合の流れを断ち切ります。

コーチには試合の流れを読むことも重要になってくるというわけです。

ナガレダイジ

②指示を出す

コーチは試合の流れを見てタイムアウトをとりますが、そこではチームの戦略などを選手に伝えていきます。

上手くいっていない部分があれば修正する内容を伝える。

タイムアウト明けのプレーが重要であれば、具体的なプレーの指示を出す。

戦略を変えるのであれば、その意図と具体的な戦略を伝える。

タイムアウトは1分間しかないですが、コーチはその間に具体的な指示を出していきます。

チームや選手個人に対して指示を出すためにタイムアウトをとります。

コーチの力の見せどころ

③選手を休ませる

試合の展開や、チームのメンバー構成によっては、特定の選手が試合に出続ける場面が出てくる場合があります。

普段練習をしているとはいえ、長い間試合に出続けると選手も疲労が溜まってきます。

そこで、コーチは選手の疲労度を見て、休ませるためにタイムアウトをとる場合があります。

バスケの試合は1試合40分です。

延長戦になればそれ以上になるので、コーチはチームのメンバー構成を見ながら選手を起用していく必要があります。

1試合戦い切るために調整するんだね

④試合終盤の戦略

終盤の戦略??

そうです。

バスケットボールのルールには、バスケ経験者にも意外と知られていないルールがあります。

それがこちら↓↓

第4クォーター、各オーバータイムでゲームクロックが2:00 あるいはそれ以下を表示しているとき、バックコートからスローインを与えられることになっているチームに認められたタイムアウトの後で、そのチームのヘッドコーチは、フロントコートのスローインラインからのスローインでゲームを再開するか、バックコートのゲームが止められた場所に最も近いアウトオブバウンズからのスローインでゲームを再開するかを選択することができる。

出典:2021年バスケットボール競技規則

よくわからない…

簡単にいうと、3つの場面が重なった場合に、スローインで再開する場所をフロントコートかバックコートのどちらか選べるというルールです。

その3つの場面は、下記の3つです。

①第4クウォーター、または延長戦で試合時間が残り2分以下の時
②バックコートからスローインをして開始する時
③スローインをするオフェンス側のチームがタイムアウトを取った時

試合時間が残り2分を切っている時、勝っているチームと負けているチームでは思惑が違います。

勝っているチームは

「時間を長く使って早く試合を終わらせたい」

負けているチームは

「なるべく時間を使わずに点を取りたい」

とそれぞれ思っています。

そのため、残り時間2分を切った試合終盤になるとタイムアウトを意図的にとって、このルールを使って、勝っているチームは「長く時間を使う」負けているチームは「あまり時間を使わない」という戦略をとるというわけです。

※このルールについての詳細は過去のブログに載せているので、知りたい方は過去のブログで確認してみてください↓↓

過去ブログ⇒バスケのキホン:コート・ラインの名前(基礎編)

最後まで気が抜けない

最後に

今回は、タイムアウトについてお話してきました。

バスケ観戦をしていると何回もタイムアウトをとっているようなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、意外とタイムアウトがとれる回数は少ないです。

各チームのコーチは、試合に勝つためにタイムアウトをとるタイミングを常に考えています。

バスケ観戦をする人はもちろん、そうでない人も、そういった「チームの戦略としてのタイムアウト」を見ながら観戦すると更にバスケ観戦が面白くなってくると思います。

私個人としては、「自分ならここでタイムアウトをとるだろうなー」と思いながら観戦していて、自分が思った場面とは違うタイミングでタイムアウトがとられた場合には、「どんな意図があったんだろう?」と想像しながら観戦しています。

そういった目線で試合を見るとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんよ!

今回のお話が誰かのためになれば幸いです。

FC Active 代表 三浦

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